地質
付近一帯は古生層で泥岩が優勢であるが、泥岩と砂岩の互層や、縞状のチャート層
がレンズ状に狭まれている。付近の層理は南北で西へ7度傾斜している。
滝の成因
滝は東に向かってかかっており、大きく2段になっている。
滝の高さは上段が約19mで、その上にも2mほどの小さな滝が
あり下段は約28mである。
上段滝と下段滝の中間には、大きな滝つぼがある。滝つぼのまわり
は断崖になっていて近寄ることはできないが、見かけでは長さ約
10m・幅約15mで、深さもかなり深い様子である。
下段の滝つぼは長さや九5m・幅約10m・深さ約3mで、滝つ
ぼの前面は大小の角れきで埋まっている。この滝つぼの前には、
北から深い谷があり、かなりの水が流れている。
この谷の西側は絶壁となっており、瀬戸の滝へ続いている。
瀬戸滝は、この北からの谷川との出会いの絶壁にかかっている滝で
ある。本来ならば瀬戸谷が本流であるから、滝は支流のアライ川
側に懸谷の滝としてかかるはずである。
しかしアライ川方向に破砕を伴う節理があり、これに沿って強力
に下方浸食が進んだ結果、本流側に滝がかかったと考えられる。
(吉和村誌より)
用語説明
古生層(こせいそう)---古生代に形成された地層。古生界。
泥岩(でいがん)---堆積岩(たいせきがん)のひとつ。泥(粒径16分
の1ミリ以下)が堆積し、固結してできた岩石。
砂岩(さがん)---堆積岩(たいせきがん)のひとつ。石英や長石の
砂粒が固まってできた岩石。
懸谷(けんこく)--支流が滝または急流になって本流に注ぐ部分。
本流の浸食が支流に比べて大きく、川底が支流より
低い場合にみられる。
節理(せつり)---岩石に発達する割れ目。マグマが冷却固結する際に生
じた板状節理・柱状節理など、規則正しいものが多い
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