原生林に囲まれた高さ63mの二段滝  

広島県の有名な滝のひとつで、広島市内を流れる「太田川源流(吉和川)」支流の瀬戸谷にある。
総高63m(落差49m)の二段滝はうっそうと茂る原生林の中に雄大な姿を見せる。別名、咬龍(こうりゅう)の滝。
 
わさび栽培でも有名な吉和地域だけあって、水の透明度は素晴らしい。
特別天然記念物「オオサンショウウオ」や天然のアマゴ(ヤマメ)やゴギが生息していることからも清流さがうかがえる。
 
瀬戸谷は広島県2位の十方山(標高1318.9m)に源流をもち、十方山の南斜面を南流している。水量もかなりあり、源流は標高1200m以上にみられる頂上近くの平坦面で、瀬戸の滝は標高600mに位置するため、いっきに600mを流れ下っている。
 
まわりは険しい峡谷となっていて、西中国山地の中位面から高位面にかけて川が浸食を進める過程においてできた滝である。
広島県内の原生林は、宮島と吉和周辺の僅か4%しか見ることができない。この滝の素晴らしさと共に原生林を鑑賞できる。

道中、深さ3〜5mもある場所でも底まで見える
清流を眺めながら遊歩道800mで到着

「瀬戸の滝」入口は、吉和ICから、県道296号線(クヴェーレ吉和・ウッドワン美術館方面)を戸河内方面に6kmのところにあります。駐車場(20〜30台)とログ風のオシャレなで清潔な水洗トイレが完備されています。
 
                >> アクセスマップ

瀬戸の滝遊歩道ルート(距離約800m)
 
トイレの左側の遊歩道を上がるルートです。約800mのコースは渓谷沿いを行く、滑らかで景観の良いルートです。
子供からシニアの方まで楽しめます。三連橋を過ぎたところが一部急な崖沿いになっていますのでご注意ください。

十方山分岐ルート
 
トイレの右側を上がるルートで登山をされる方が良く利用されるコースです。実は、二段滝の上段はこのルートから行かないと見れません。カメラ撮影はこちらのルートがお勧めです。
十方山の下山途中でお寄りになる場合のルートは急勾配ですので、十分ご注意ください。

 
   
遊歩道入口付近
 
こんな生き物と出会えるかも?
 
三連橋
 

 
地質
 
付近一帯は古生層泥岩が優勢であるが、泥岩砂岩の互層や、縞状のチャート層
 がレンズ状に狭まれている。付近の層理は南北で西へ7度傾斜している。

    滝の成因
 
      滝は東に向かってかかっており、大きく2段になっている。
       滝の高さは上段が約19mで、その上にも2mほどの小さな滝が
       あり下段は約28mである。
       上段滝と下段滝の中間には、大きな滝つぼがある。滝つぼのまわり
       は断崖になっていて近寄ることはできないが、見かけでは長さ約
        10m・幅約15mで、深さもかなり深い様子である。
        下段の滝つぼは長さや九5m・幅約10m・深さ約3mで、滝つ
       ぼの前面は大小の角れきで埋まっている。この滝つぼの前には、
       北から深い谷があり、かなりの水が流れている。
       この谷の西側は絶壁となっており、瀬戸の滝へ続いている。
 
       瀬戸滝は、この北からの谷川との出会いの絶壁にかかっている滝で
        ある。本来ならば瀬戸谷が本流であるから、滝は支流のアライ川
        側に懸谷の滝としてかかるはずである。
        しかしアライ川方向に破砕を伴う節理があり、これに沿って強力
        に下方浸食が進んだ結果、本流側に滝がかかったと考えられる。
                             (吉和村誌より)

        用語説明
 
       古生層(こせいそう)---古生代に形成された地層。古生界。
       泥岩(でいがん)---堆積岩(たいせきがん)のひとつ。泥(粒径16分
                の1ミリ以下)が堆積し、固結してできた岩石。
       砂岩(さがん)---堆積岩(たいせきがん)のひとつ。石英や長石の
                砂粒が固まってできた岩石。
      懸谷(けんこく)--支流が滝または急流になって本流に注ぐ部分。
              本流の浸食が支流に比べて大きく、川底が支流より
              低い場合にみられる。
     節理(せつり)---岩石に発達する割れ目。マグマが冷却固結する際に生
             じた板状節理・柱状節理など、規則正しいものが多い
 

 
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